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『心の海原』


心の海原が荒れる日は
    舟は出さない方がいい
光がさす方へ歩かないか
  神様はいつも意地悪さ

THE BOOM 『幸せであるように』から一部引用


 毎日生きていると、良いこともあれば悪いこともある。
眠れば次の日には元気になっていることもあるけれど、どうにもざわざわとしてしまって眠れない時や、いつまでも何か落ち着かないこともある。そんな時には、どうしたら良いか。

 その心の荒れた海原に、舟を出して真正面から立ち向かうよりも、温かな光がさす方へ、まったく違った地面を歩くというのも良いんじゃないだろうか。

 うつなどの心の病気になった時は、病気の症状として色々と悲観的なことを考えやすく、判断力も低下しているので大きな決断はしない方が良いとか、いったん保留にしておいた方が良いとよく言われる。

 いったん横に置いておく。これが、どれだけ大事で、しかしどれだけ難しいことか。なので、少しだけ身体を動かしたり散歩をしたり、何もしないのではなくて、出来る範囲でいつもと違う何かをする。それが大事な時もある。

 今、自分がしていることに目を向ける。目の前のことだけに心を傾ける。そうしながら、地に足をつけて、この世界に包まれている自分を少し、どこかで感じることが出来たなら、落ち着くのかもしれない。

 などということを思いながら、私自身も忙しい日々にやや振り回されがちで、少し何か進む方向を変えたくなった。


 ……ということで、自分自身のケアを考えつつ、カウンセリングを生業とする者として、最近、心理学的も話題であるマインドフルネスを本格的に体験してみることにした。意外と、マインドフルネスと一口に言っても色々と派生しており、色んな切り口があるようだが、せっかくなのでジョン・カバットジンが構築したマインドフルネスストレス低減法(MBSR)の8週間プログラムに申し込んでみた。さて、どんな体験になるだろうか。
                     (K.N)


※夏休み特別企画として、来週からは、そのマインドフルネスストレス低減法の体験記を、8週にわたり「心たちのすることは #番外編 」として、お送りしたいと思います。



コラム(テキスト版)倉庫

リレー書簡コラム『拝啓みこと心理臨床処 様』目次
連載『家族だって他人』タイトル一覧表
2024.7.15 連載コラム第27回『心の海原』
2024.7.9 連載コラム第26回『時ぐすり』
2024.7.2 連載コラム第25回『野菜ジュース』
2024.6.25 連載コラム第24回『梅のお仕事』
2024.6.18 連載コラム第23回『緩むスキル』
2024.6.11 連載コラム第22回『ある雨の日に』
2024.6.4 連載コラム第21回『天才のものさし』
2024.5.28 連載コラム第20回『心の機能』
2024.5.21 連載コラム第19回『愛でる気持ち』
2024.5.14 連載コラム第18回『語れない死後のこと』
2024.5.6 連載コラム第17回『ドキドキが止まらない』
2024.4.29 連載コラム第16回『待つ必要』
2024.4.22 連載コラム第15回『紡ぐ言葉が見つからない』
2024.4.15 連載コラム第14回『心・技・体というからには』
2024.4.8 連載コラム第13回『環境を整える』
2024.4.1 連載コラム第12回『安心と安全が謳われる社会で』
2024.3.26 連載コラム第11回『揺れ惑う』
2024.3.18 連載コラム第10回『恋』
2024.3.9 連載コラム第9回『「またね!」の呪文』
2024.3.2 連載コラム第8回『決める心と書いて決心』
2024.2.24 連載コラム第7回『転がる心』
2024.2.17 連載コラム第6回『眠れない朝にサヨナラ』
2024.2.10 連載コラム第5回『心の宿るところ』
2024.2.3 連載コラム第4回『こころと私と、私のこころ』
2024.1.27 連載コラム第3回『心は裏腹なんて言わないで』
2024.1.20 連載コラム第2回『心は口ほどにものを言うか』
2024.1.13 連載コラム第1回『心たちのすることは~プロローグ~』
2021.12.3 第8回 顧問なのかマスコットなのか
2021.11.6 第7回 時の過ぎゆくままに
2021.10.12 第6回 こだわりの…。
2021.9.10 第5回 出会うために、出会う。
2021.7.21 第4回 ほどよさのススメ―人間関係における圧について
2021.7.12 第3回 ケアに疲れたあなたへ
2021.6.30 第2回 気持ちに名前をつけてみる―ストレスと上手につきあうために
2021.5.21 第1回 人生のテキストと歴史という布 ―始まりの言葉に代えて―

 

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