『心・技・体というからには』
春。
過ごしやすい暖かな日差しに、舞い散る桜。新学期も始まって何かと明るい感じがする日々。
の、はずなのだが、どうにも体調が悪いのである。花粉もまだ何となく飛んでいるし、朝夕の寒暖差もあり、天気も何やら変わりやすいし。いつもより眠気が強く、胃はもたれやすく、疲れているなぁと感じる。
それに何より、なんか身体の調子が悪くてすっきりしないと、気持ち的にもすっきりしないで、鬱々としてしまう。心と体はつながっているとはよく言ったものだなぁと、毎度のように思ってしまうが、どうにか日々の生活を回していきたいと思うと、規則正しい生活、食事、運動、睡眠等々、思い浮かぶ改善点は山のよう…。
年を重ねるにつれて本当に、何事もない日常生活を継続することの難しさをひしひしと感じるようになった。
そんなことに頭を悩ませていると、ふと思い浮かんだ。そうかそうか、心と体をうまく保っていくには、「技」が必要なのだと。心技体って言葉もあるぐらいだし。実際の心技体は、スポーツなどで最大のパフォーマンスを発揮するのに必要とか、「心を磨き、技を極め、体を鍛える」とか言われているものではあるけれど。
最大のパフォーマンスは出さなくても、そこそこ憂いなく日常を送っていこうと思うと、心と体の調子の良さが無いと難しいし、その心と体のバランスを保つには、ちょっとした「技」、コツが必要なのではないか。闇雲に頑張ってみてもなかなかうまくいかなかったり、続かなかったりしてしまうものだ。
さて、そこで問題なのは、その技って何だろう?ということなのだが、最近は情報社会でもあるので、案外、色々な小技がネットを検索すると出てくる。この時に注意しないといけないのは、情報が膨大すぎて、どれが自分に合っているかを見つけること難しいことだ。
例えば、健康的な食事というのも色々あっても、これらを毎日作るのは大変だったり、食材そろえるのにもお金が掛かったり、自分や家族の好みもあったりして…。
食事も腹八分ぐらいが良いと言われたりもするので、情報も腹八分ぐらいでほどほどにしておくと良いのかもしれない。自分に負担が掛からないやり方もあるかな?と、調べてみるぐらいの方が気楽である。こうした方が良い! というのを一念発起してやるのはエネルギーを使いすぎる。大事なのは、心と体のバランスなのだから、身体の調子がいまいちなときに頑張りすぎても、調子を崩す。情報過多も気持ち的にツライ。必要な知識も技も同じぐらいのバランスで、ほどほどに。
とりあえず、私も体調を整えるために、少し食事に気を遣って気軽に食べられそうなものを調べてみようか。食べたいと思うものを見つけた時はそれを作ればいい。あとは、好きなお茶をのんびり飲む時間を大事に過ごすところから、始めてみよう。
無理しない、焦らない。ちょっと「ゆっくり」というのも一つの技である。
(K.N)
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