『眠れない朝にサヨナラ』
夜になったら眠る。眠くなったら眠る。このように、非常にシンプルに眠れれば楽なことこの上無いと思うのですが、眠るというのは、簡単なようで難しいこともあり、なかなか厄介な代物です。
身体や脳を休めるために「眠り」というものはあり、それなら疲れれば眠れるはずなのですが、疲れすぎるとこれまた、眠れないこともあるという難しさ。
人は眠らないと生きていけない訳ですが、気が立っていたり、考え事が頭から離れなかったり、次の日の楽しみに心が躍っていたり、気持ちが沈んでいたりと、心の中がざわざわしていると、意外と眠れなくなってしまうものです。
そんな時にはどうするのか? ということが、色々な書籍に書かれ、医学的にも心理学的にも研究され、あちこちで話題になるわけですが、「これ」と言った確実な対処方法は、あるのだか無いのだかといった感じです。
運動をしたり、リラックスしたり、朝日を浴びたり、お薬を飲んだり、羊を数えたり、眠くなるまで布団に入らないようにしたり、眠るまでのルーティンを決めたりと色々なことはやってみたとしても、眠れる人はすぐ眠れるし、眠れない人は全然眠れない。不思議なものです。
私は、どちらかというと子どもの頃から、あまり眠るのが上手ではなく。何か翌日に行事がある前日は、ほとんど眠れませんし、宿泊で枕が変わるとこれまた、眠れませんし、日の出が早くなる夏は朝早くから目が覚めてしまいますし、早く眠れても夜中に目が覚めることも結構ありました。
ある程度、そういうものだしなと割り切ってしまえば、眠れるかというとそう言うものでもなく。ただ、気持ち的にはそんなに辛くはなくなりますが、寝不足になると身体が辛い。それに、睡眠時間が少ない日が続くと体調を崩すことも多くなったりして、なかなかうまくいきません。心と体はつながっているとは、よく言ったものです。
それが、最近はなぜか意外と寝つきが良くなりました。年齢を重ねてきて鈍感力がついてきたかな?という気もするのですが、どうやら、この数か月の不調時に、以前に実践していて止めてしまった自律訓練法をまた、寝る前に取入れ始めたということがあるのかなと思っています。
自律訓練法は、1932年にドイツの精神科医シュルツ(Schultz, J. H.)によって体系化されたもので、自己催眠により意識的にリラックス状態をつくり、自律神経のバランスを回復させるリラクゼーション法とされるものです(詳しい説明は省きますが、私が行うのはほぼ第2公式までです)。あと、これは良いのか悪いのかは分かりませんが、基礎公式の時には、最近は適当に自分でアレンジを加えて、自分がリラックスできる好きな風景を毎回イメージしたりもしています。
これを、真面目に毎日、1か月くらい寝る前にするようになったら何となく、寝つきが良くなったように思います。リラクゼーション法というのは、深呼吸などの呼吸法をはじめ、色々あるのですが、とにかくうまく使えるようになるには、継続が大事と言われています。それを今、自分でしみじみと実感している次第です。
ちなみに、自律訓練法だけで寝落ちしない時は、そのまま「シャッフル睡眠法」を行っています。興味のある方は、検索してみてください。色々説明しているサイトがあります。少しずつやり方が違うことがあるのかなとも思いますが、私は、単語を思い浮かべた後に、情景をイメージするという方法でやっています。
この二つを組み合わせると大体眠っています。
ただ、それはそれとして、明け方に目が覚めて眠れなくなるとか、夜中に目が覚めるとかは、相変わらず、その時々にランダムに表れるのは変わらないのですけれども。何もかもが急にうまくいくなんて、そうそうあるものでも無いだろうしなぁと思って、とりあえず良いことにしています。そして、起きれそうなときは朝、早くても起きれば良いよねぇと思いつつ、寒さに負けて布団の中でギリギリまでゴロゴロしていたりする今日この頃です。
(K.N)
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