『梅のお仕事』
6月と言えば、梅の季節。梅雨も、梅の雨って書くぐらいですものね。
ある時、何を思って作ろうとしたのか忘れてしまったのですが、梅シロップをほぼ毎年のように、ここ10年ほど作っています。「ほぼ」というのは、何となくスキップする年があったり、梅を買って冷凍庫に凍らせたまではいいけれど、そのまま1年過ぎてしまった年もあるからなのですが…。
梅シロップ(梅ジュース)、作り方が色々あるようですが、私の作り方は、梅のヘタを取ったら、冷凍庫で凍らせて、その後、瓶に砂糖と一緒に漬けるやり方をしています。中々適当なので、梅も、青梅の時もあれば南高梅の時もあり。砂糖も、上白糖の時もあれば、グラニュー糖の時もあります。そういえば、氷砂糖では作ったことがありません。なんなら、一度、漬けてしまうと、揺するとかもしません。そのまんま…。
これで、その年によって、美味しい梅シロップが出来上がったり、あまり甘くないシロップが出来上がったり、酸っぱいシロップが出来上がったり(苦笑)。
なるべく、美味しい方が嬉しいのは嬉しいのですが、その年によって出来上がりの味が違うというのが、どんな感じのものが出来るのかワクワクして、楽しみなことの一つです。
私は、比較的、この毎回違うというところが、飽きずに楽しいところだと思っているのですが、人によっては、毎回同じ方が良いと思う人もいますね。
色んな人がいると、感じ方も人それぞれです。何が良くて何が悪いかも、時と場合にもよりますが、人によって許容範囲が違ったり、良しとするもの自体が違ったりするものです。
それらは、好みの問題でもあり、その人々の個性かもしれませんし、そうならざるを得ない状況なども影響しているかもしれません。とりあえずは、生活している自分や周囲が、非常に困るということが無ければ、どのような感じ方でも良いのだと思います。
ただ、それだと困ってしまうとか日常生活に支障がある場合は、調整が必要になってくるでしょう。
思いっきりすべてを変える必要は無いというか、180度の転換は急には難しい気がしますので、自分の考え方をまるっきり変えるのではなく、少しだけ「許容できる範囲」というのを拡げていくことから、始めてみるのが良いように思います。
それは、毎回寸分もたがわぬ同じ味にはならない梅シロップを、ちょっとぐらいなら楽しめたり、許せたり出来るようになる、というぐらいのささやかなところからでも。
カウンセリングは、そのようなささやかな変化をともに見守ったり、少しずつ生きるのが楽になるようなヒントを見つけるお手伝いもしています。大きな変化は、時に不安や怖さを感じる場合もあります。ご自身に合った無理のない変化を一緒に模索していく事も出来ますので、カウンセリングを受けることを躊躇していらっしゃる方も、試しに一度、みこと心理臨床処へお話しに来ていただけたらなと思います。
(K.N)
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