リレー書簡コラム『拝啓、みこと心理臨床処 様』第9回「遊びごころ」
私にとっての「遊び」ですか。子どもの頃は近所の路地や公園で、駆け回って遊んでいました。一輪車に乗ったり、鬼ごっこしたり、竹馬も得意でした。じっとして遊ぶときでさえも、泥だんごを乾いた砂で磨いて、ひたすら固くする遊びをしたなぁ。ううん、今では信じられないくらいにアウトドア派 笑
そうそう、だんだん思い出してきたぞ。「探検ごっこ」と名付けた遊びが好きでした。自分でつくったお弁当を持って、近所の友だちと、普段通らない知らない道をひたすらに歩き回る遊び。帰れるかな? 迷子にならないかな? と思いながら、細い路地を歩いていって、ぱっと知っている道に出たときの安心感。今思えば迷うような遠いところには行っていないんですよね。でも、スリルとその後にやってくる安堵の気持ちが面白かったんだろうなぁ。
小学校でやっていた、警泥(ケイドロ ドロケイというところもあるみたいですね)や、陣取りも好きでした。意外に?身体を動かして遊ぶのが好きなタイプなんです。ちなみにかけっこは速い方でした。
いつの間にか「遊ぼう」と言って友達と集まっても、お酒を飲んだり美味しいものを食べながら喋るだけになったりして。それは、「遊び」とはちょっと違う感覚。もちろんそれも楽しいんだけれど。
本当は今でも、水鉄砲持って走り回って遊ぶのがとても好きなんです。一昔前、ボルダリングを始めたら、運動嫌いの上司や同僚に、お金払って壁にしがみつきたい気持ちが分からない、と笑われたなぁ。。。楽しいんですよ、ボルダリング。通う習慣を作れなくて挫折しましたが。
でも一方で、カードゲームなどの卓上ゲームも好き。これは今でも時々します。卓上ゲームの方が(水鉄砲や鬼ごっこよりは)一緒にやってくれる人を見つけやすいですからね。身体を使うにしても頭を使うにしても、真剣にするのが好きですね。
こうして書いてみると、今の私にとって「遊び」は、他人のためでもお金のためでもないけれど、その瞬間は、「勝利」や「ゴール」や「上達」のために、一生懸命になにかに取り組むことかなぁと思いました。そして、基本的に私の好きな「遊び」はお金がほとんどかからない 笑 前回の書簡でテーマパークの話が出ていましたが、遊び相手さえいれば、近所の公園でも家の中でも十分楽しい。休みの日に自宅でうどん打ったり、ピザ焼いたりするのも遊びだし、子どもたちとごっこあそびするのも遊び。「遊び心」さえ失くさなければ、ちょっとしたスキマでも遊べるものだと思っています。私の中で最も短時間の遊びは、家族の誰かにイタズラを仕掛ける、です。(仕掛けた方も、引っかかった方も、笑って終われるものに限る)
つまり、最近あんまり遊んでいないということは、忙しさやストレスに、遊び心を削られているってことでしょうか。私もここしばらく心がしおれていましたが、また遊び心を思い出して、笑いながら毎日過ごそうと思えてきました。
さて、もう一方はいかがでしょうか?
(M.C)
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